付録C GNUフリー文書許諾契約書

目次

0. はじめに
1. この利用許諾契約書の適用範囲と用語の定義
2. 逐語的に忠実な複製
3. 大量の複製
4. 改変
5. 文書の結合
6. 文書の収集
7. 独立した著作物の集積
8. 翻訳
9. 契約の終了
10. 将来における本利用許諾契約書の改訂
この利用許諾契約書をあなたの文書に適用するには

Version 1.1, March 2000

Copyright (C) 2000 Free Software Foundation, Inc. 51 Franklin St, Fifth Floor, Boston, MA 02110-1301 USA Everyone is permitted to copy and distribute verbatim copies of this license document, but changing it is not allowed.

はじめに

この利用許諾契約書の目的は、この契約書が適用されるマニュアルや教科書、 その他機能本位で実用的な文書を(無料ではなく)自由という意味で「フリー」 とすること、すなわち、改変の有無あるいは目的の営利非営利を問わず、文書 を複製し再頒布する自由をすべての人々に効果的に保証することです。加えて この契約書により、著者や出版者が自分たちの著作物に対して相応の敬意と賞 賛を得る手段も保護されます。また、他人が行った改変に対して責任を負わず に済むようになります。

この利用許諾契約書は「コピーレフト」的なライセンスの一つであり、この契 約書が適用された文書から派生した著作物は、それ自身もまた原本と同じ意味 でフリーでなければなりません。この契約書は、フリーソフトウェアのために 設計されたコピーレフトなライセンスであるGNU一般公衆使用許諾契約書を補足 するものです。

この利用許諾契約書は、フリーソフトウェア用のマニュアルに適用することを 目的として書かれました。フリーソフトウェアはフリーな文書を必要としてお り、フリーなプログラムはそのソフトウェアが保証するのと同じ自由を提供す るマニュアルと共に頒布されるべきだからです。しかし、この契約書の適用範 囲はソフトウェアのマニュアルに留まりません。対象となる著作物において扱 われる主題が何であれ、あるいはそれが印刷された書籍として出版されるか否 かに関わらず、この契約書は文字で書かれたいかなる著作物にも適用すること が可能です。私たちとしては、主にこの契約書を解説や参照を目的とする著作 物に適用することをお勧めします。