文書の改変版を、この利用許諾契約書と細部まで同一の契約の下で発表する限り、すなわち原本の役割を改変版で置き換えた形での頒布と改変を、その複製物を所有するすべての人々に許可する限り、あなたは改変版を上記第2項および第3項が指定する条件の下で複製および頒布することができます。さらに、あなたは改変版において以下のことを行わなければなりません。
題扉に(もしあればその他の表紙にも)、文書および文書のそれ以前の版と見分けがつく題名を載せること(もし以前の版があれば、文書の「履歴 (History)」の部分に列記されているはずです)。もし元の版の出版者から許可を得たならば、以前の版と同じ題名を使っても良いです。
題扉に、改変版における改変を行った1人以上の人物 か団体名を列記すること。あわせて元の『文書』の著者として、最低5人(も し5人以下ならばすべて)の主要著者を列記すること。
改変版の出版者名を出版者として記載すること。
文書にあるすべての著作権表示を残すこと。
他の著作権表示の近くに、あなたの改変に対する適 当な著作権表示を追加すること。
著作権表示のすぐ後に、改変版をこの契約書の条件 の下で利用することを公衆に対して許可する告知を含めること。その形式はこの契約書の末尾にある付記で示されている。
元の『文書』の利用許諾告知に書かれた、変更不可部分の完全な一覧と、要求されるカバーテキストとを、改変版の利用許諾告知でもそのまま残すこと。
この契約書の、変更されていない複製物を含めること。
「履歴 (History)」と題された部分とその題名を保 存し、そこに改変版の、少なくとも題名、出版年、新しく変更した部分の著者名、出版者名を、題扉に掲載するのと同じように記載した一項を加えること。もし文書中に「履歴」と題された部分が存在しない場合には、文書の題名、出版年、著者、出版者を題扉に掲載するのと同じように記載した部分を用意し、上記で述べたような、改変版を説明する一項を加えること。
文書中に、文書の透過的複製物への公共的アクセスのために指定されたネットワーク的所在地が記載されていたならば、 それを保存すること。同様に、その『文書』の元になった以前の版で指定されていたネットワーク的所在地も載っていたならば、それも保存すること。これらの情報は「履歴(History)」の部分に置いても良いです。ただし、それが 文書自身より少なくとも4年前に出版された著作物の情報であったり、あるいは改変版が参考にしている版の元々の出版者から許可を得たならば、その情報を削除してもかまいません。
「謝辞 (Acknowledgement)」あるいは「献辞 (Dedication)」等と題されたいかなる部分も、その部分の題名を保存し、その部分の内容(各貢献者への謝意あるいは献呈の意)と語調を保存すること。
『文書』の変更不可部分を、その本文および題名を 変更せずに保存すること。章番号やそれに相当するものは部分の題名の一部とは見做さない。
「推薦の辞 (Endorsement)」というような章名が題された部分はすべて削除すること。そのような部分を改変版に含めてはいけません。
すでに存在する部分を「推薦の辞 (Endorsement)」 と題されるように改名したり、題名の点で変更不可部分のどれかと抵触するように改名してはいけません。
もし改変版に、補遺部分としての条件を満たし、かつ文書から複製物され た文章や図などをいっさい含んでいない、前書き的な章あるいは付録が新しく含まれるならば、あなたは希望によりそれらの部分の一部あるいはすべてを変更不可と宣言することができます。変更不可を宣言するためには、それらの部分の題名を改変版の利用許諾告知中の変更不可部分一覧に追加すれば良いです。これらの題名は他の章名とは全く別のものでなければなりません。
含まれる内容が、さまざまな集団によるあなたの改変版に対する推薦の辞のみである限り、あなたは、「推薦の辞 (Endorsement)」と題された章を追加することができます。推薦の辞の例としては、ピアレビュー(内容審査)の陳述、あるいは文書がある標準の権威ある定義としてその団体に承認されたという声明などがあります。
あなたは、 5語までの一文を表カバーテキストとして、 25語までの文を裏表紙テキストとして、改変版のカバーテキスト一覧の末尾に加えることができます。 一個人ないし一団体が直接(あるいは団体内で結ばれた協定によって)加えることができるのは、表カバーテキストおよび裏カバーテキストとしてそれぞれ一 文ずつのみである。もし以前すでにその文書において、表裏いずれかの表紙にあなたの(またはあなたが代表する同じ団体内で為された協定に基づく)カバー テキストが含まれていたならば、あなたが新たに追加することはできません。しかしあなたは、その古い文を加えた以前の出版者から明示的な許可を得たならば、古い文を置き換えることができます。
文書の著者あるいは出版者は、この利用許諾契約書によって、彼らの名前を利用することを許可しているわけではありません。彼らの名前を改変版の宣伝に使ったり、改変版への明示的あるいは黙示的な保証のために使うことを許可するものではありません。