本章はバックアップとOTRSデータのリストアについて記述します。
バックアップする2つのタイプのデータがあります:ひとつはアプリケーションファイル(例えば /opt/otrs
の中のファイル)、もうひとつはデータベースに格納されたデータです。
バックアップを単純化するために、スクリプト scripts/backup.pl
はOTRSのインストレーションで含まれています。それは全てのインポートデータをバックアップするように走らせることができます。(下記のスクリプトを参照)。
linux:/opt/otrs# cd scripts/ linux:/opt/otrs/scripts# ./backup.pl --help backup.pl - backup script Copyright (C) 2001-2018 OTRS AG, https://otrs.com/ usage: backup.pl -d /data_backup_dir/ [-c gzip|bzip2] [-r 30] [-t fullbackup|nofullbackup|dbonly] linux:/opt/otrs/scripts#
スクリプト:OTRSバックアップメカニズムに関するヘルプ
バックアップを作成するために以下のスクリプトで指定したコマンドを実行します:
linux:/opt/otrs/scripts# ./backup.pl -d /backup/ Backup /backup//2010-09-07_14-28/Config.tar.gz ... done Backup /backup//2010-09-07_14-28/Application.tar.gz ... done Dump MySQL rdbms ... done Compress SQL-file... done linux:/opt/otrs/scripts#
スクリプト:バックアップの作成
全てのデータはディレクトリ
/backup/2010-09-07_14-28/
に格納されます。(下図参照)それに加えてデータはa
.tar.gz fileに保存されます。
linux:/opt/otrs/scripts# ls /backup/2010-09-07_14-28/ Application.tar.gz Config.tar.gz DatabaseBackup.sql.gz linux:/opt/otrs/scripts#
スクリプト:バックアップ・ファイルのチェック。
バックアップをリストアするために、保存されたアプリケーション・データはインストレーション・ディレクトリ(例えば、/opt/otrs
)に書き戻されなければいけません。さらに、データベースをリストアしなければなりません。
リストア・プロセスを簡素化するスクリプト scripts/restore.pl
(下記のスクリプトを参照)は、OTRSの全ての出荷時に同梱され、MySQLとPostgreSQLをサポートします。
linux:/opt/otrs/scripts# ./restore.pl --help restore.pl - restore script Copyright (C) 2001-2018 OTRS AG, https://otrs.com/ usage: restore.pl -b /data_backup/<TIME>/ -d /opt/otrs/ linux:/opt/otrs/scripts#
スクリプト:リストア・メカニズムに関するヘルプ
例えば保存されるデータ(例えば、ディレクトリー/backup/2010-09-07_14-28/
の中にある)は、以下のスクリプトで指定されたコマンドでリストアすることができます。(OTRSは/opt/otrs
にインストールされていると仮定します。)
linux:/opt/otrs/scripts# ./restore.pl -b /backup/2010-09-07_14-28 -d /opt/otrs/ Restore /backup/2010-09-07_14-28//Config.tar.gz ... Restore /backup/2010-09-07_14-28//Application.tar.gz ... create MySQL decompresses SQL-file ... cat SQL-file into MySQL database compress SQL-file... linux:/opt/otrs/scripts#
スクリプト: OTRSデータのリストア